眠っている登録スタッフへ、ALICEが電話をかける ── 掘り起こし機能のご紹介

派遣会社には必ず、こんなリストがあります。過去に登録手続きは完了した、でも今どうしているか分からない人たちの名前と電話番号。「今なら動けるかもしれない」「別の仕事を探しているかもしれない」と思いながら、担当者の手が回らずそのままになっているリストです。

人材業界ではこれを「休眠スタッフの掘り起こし」と呼びます。一から新規集客するより、すでに登録してくれた人を再度つなぐ方が、コストも手間もずっと少ない。頭では分かっていても、実際には追いつかない──そんな悩みに応えるのが、ALICEの新機能「掘り起こし」です。

なぜ掘り起こしができていないのか

原因は単純です。「全員に電話をかけ直す時間が、担当者にない」のです。一次応募者への対応、就業中スタッフのフォロー、案件の調整──日常業務に追われる中で、休眠スタッフへの連絡は後回しになります。後回しが続くと、そのうちタイミングを逃します。候補者が他社で就業を決めてしまったり、転居や転職でそもそも連絡がつかなくなったりする。登録時に費やした広告費も、コーディネーターの時間も、結果として活かしきれないまま終わります。

掘り起こしができないのは、気持ちの問題ではなく、手数の問題。だから仕組みで解く。

ALICEが何をするのか

掘り起こし機能は、対象リストに登録したスタッフへ、ALICEが自動で電話をかけます。電話がつながると、まずAIであることと用件を告げ、今の就業状況、いつから働けるか、希望の仕事・時給・勤務地といった条件をヒアリングします。会話内容は要約されて管理画面に届くので、担当者は翌朝に「今すぐ動ける人」をリストアップして、優先的に提案を入れることができます。

  • 就業状況の確認(就業中か、離職中か、その理由)
  • 動けるようになる時期(今すぐ / 〇月以降 / 未定)
  • 希望する仕事の種類・勤務地・時給・働く時間帯
  • 直近・関連の職歴の概要
  • 今後の連絡希望の有無

どんな設定ができるのか

派遣会社の現場に合わせて、発信の方法を細かく設定できます。一度に何件かける、何分間隔で次のグループに発信する、何時から何時まで発信する──この3つをダイヤル設定画面で調整できます。たとえば「1回に20件、30分ごとに次のグループ、9時〜20時の平日のみ」といった具合です。

架電NGリスト(DNCリスト)も管理できます。「この方にはもう連絡しないでほしい」という申し出があった場合は、スタッフIDや電話番号を登録するだけで、以降の自動発信から自動的に除外されます。希望の架電時刻をスタッフごとに指定することも可能で、「この方は夕方以降にかけてほしい」という個別調整にも対応しています。

結果はどう確認するのか

管理画面の掘り起こしタブには、架電対象の一覧と、それぞれの進捗が表示されます。未架電・発信中・つながった・不在・完了といった状態が一目で分かります。会話が完了した方については、ヒアリング結果(就業状況・希望条件・職歴の要約)が別タブにまとめられ、「今すぐ動ける」と答えた方から順に優先してフォローを入れられます。

また、AIからの電話を受けて「自分から折り返したい」と思ったスタッフが専用番号にかけ直してくることもあります。その折り返しも自動で受けてヒアリングを続けるため、夜間や休日の問い合わせを担当者が取りこぼすことがありません。

担当者のフォロー記録も残る

AIによるヒアリングの後、担当者が追加でフォローした内容も同じ画面に記録できます。「◯月◯日に電話で詳細を確認、△△案件を提案済み」「○○事情で当面は難しいが、来月再確認予定」といったメモが残ることで、チームで情報を共有しながら継続的にフォローできます。

「登録スタッフは資産」を、仕組みで実現する

新規集客のコストは年々上がっています。だからこそ、すでに関係が始まっている登録スタッフを丁寧に追うことの価値は高まっています。「眠っているだけで、タイミングが合えばすぐ動ける人」は、どの派遣会社のデータベースにも必ずいます。

その人たちへの連絡を、担当者の手が空くまで待つのをやめる。それが掘り起こし機能の出発点です。AIが代わりに電話をかけ、今の状況を聞いておく。担当者は翌朝、話す準備ができている人だけに集中できる。この役割分担が実現すると、休眠スタッフのリストは「放置されたデータ」ではなく、定期的に更新される「生きた名簿」になります。

登録してくれた人への電話を、「いつかやる」から「自動でやる」へ。掘り起こしは、その一歩です。