就業後フォローが3〜4割こぼれる理由と、電話をかけずに埋める方法

スタッフが飛ぶ。連絡が取れないまま退職になる。代替要員をあわてて探す。派遣先から怒られる。この連鎖が、営業として最も精神的にこたえた場面でした。

これは元人材派遣営業だった弊社代表の実体験です。本人によれば、就業後フォローを実施できていたのは60〜70%。3〜4割は手が回っていませんでした。この記事では、なぜフォローがこぼれるのか、そしてALICEの就業後フォローが実装として何をするのかを、事実だけで説明します。

「突然やめた」のではなく「聞いていなかったから突然に見えた」

よくある誤解から壊します。スタッフの退職について、弊社代表の言葉はこうでした。

突然やめる。事前の兆候をつかめていなかった。

重要なのは後半です。兆候が無かったのではなく、つかめていなかった。フォローが3〜4割こぼれている状態では、不満や迷いは営業の耳に入りません。入らなければ、退職の申し出はどうしても「突然」に見えてしまいます。

契約更新の確認についても同じでした。「ある、かなりの確率で忘れる」。忘れるのは意欲の問題ではありません。新規開拓の架電は1日200件、面談は1日2〜4人、面談1件あたりの記録づくりに10〜15分。いずれも同じ実体験の数字です。この日程の中で、期日の決まっていない声かけは後回しになります。

つまりフォローは「やる気で埋める仕事」ではなく、「予定として自動で立ち上がらないと消える仕事」です。

柱1 入力するのは日付2つだけ

ALICEの就業後フォローで、担当者が入れるのは就業開始日と契約満了日の2つだけです。

  • 就業開始日を入れると、立ち上がり確認を「開始+3日」で自動提案します
  • 契約満了日を入れると、更新意向の確認を「満了-12日」で自動提案します
  • 提案された予定は画面で確認・変更できます

「いつ声をかけるか」を人が毎回決める必要をなくす、という設計です。忘れる余地を作らないことを狙っています。

なお、CSVでの一括取り込みは未実装です。基幹システムとの自動連携、現場単位の集計も現時点ではありません。できないことは、できないと書きます。

柱2 毎朝7時に自動で走る

フォローの実行は毎朝7時の自動実行です。担当者がその日の朝に「誰に連絡すべきか」を思い出す工程が要りません。

ここが、余力があるときだけ動く運用との違いです。同じ実体験では、休眠スタッフの掘り起こしは「暇な時」「派遣媒体から応募が来ない時」だけ実施していたとのことでした。忙しい時期ほど落ちる、という構造です。就業後フォローも放っておけば同じ道をたどります。時刻を固定して自動で走らせるのは、その構造を断つためです。

柱3 電話をかけない。URLを送ってブラウザで答えてもらう

就業後フォローは電話を使いません。メールまたはLINEでURLを送り、スタッフはブラウザ上でAIと会話します。就業中の方が、手が空いたときに自分の都合で答えられる形です。

これは設計思想ではなく、開発中の失敗から決めたことです。当初は電話での実装を進めていました。しかし面談用の番号から発信すると、スタッフのかけ直しが面談の受電フローに乗ってしまいます。結果、すでに就業中の方に、面談の台本で話しかける事故が起こり得ました。

そこで電話経路を停止し、Web通話だけに絞りました(社内の設計判断記録 ADR-007)。番号を分ければ回避できたかもしれませんが、事故の芽を残す構成そのものを採らない判断です。

電話をかけないため、就業後フォローには通話料がかかりません。料金は人数課金で、月20名まで無料、21名目から130円/人・月です。初期費用は0円、解約金はありません。

柱4 会話を11項目に構造化して残す

会話の結果は11項目の構造化データと400字の要約として保存されます。読む側が探さなくても、状態が並んで見える形です。

ここには前段の事情があります。面談では、通話が10〜30分に対し、記録づくり(メモ整理・入力)に1件あたり10〜15分かかっていました。1日4人なら総所要は1.3〜3.0時間。フォローで同じ手入力を積み増せば、結局こぼれます。だから記録は自動で構造化する前提にしました。

構造化されていれば、更新意向が曖昧なまま満了日に近づいている人、就業状況の回答が前回と食い違う人を、一覧の上で拾えます。「突然」を減らす手がかりは、この積み重ねの中にあります。

柱5 申告は最優先。担当営業を通さずに通知する

賃金・ハラスメント・けがに関する申告は、最優先で起票します。そして通知の宛先に担当営業を入れません。

  • 担当営業本人に関わる申告のとき、本人に届く経路しかなければ、スタッフは言えません
  • 重い話ほど、通常の連絡ルートから外す必要があります
  • そのため宛先の設計を、通常のフォロー結果とは分けています

機能の派手さはありませんが、就業後フォローで最も落としてはいけない部分だと考えています。

よくある失敗 — 私たちが実際にやった4つ

導入を検討される方に、開発側の失敗も共有します。すべてALICEの開発記録に残っている事実です。

  • 机上で16周の敵対的レビューをして不具合0件。実際に音声を通したら5件出ました
  • バックエンドのテストが2,000件緑でも、画面から使えませんでした。投入直後に4件が露見しています
  • 就業後フォローの電話経路を、事故の可能性を理由に停止しました(ADR-007)
  • 料金設計で面談30分を前提に試算したら総額が高すぎて却下され、実会話ベースの20分に修正しました

共通しているのは、机上の確認が実際の使用に勝てなかったことです。ツール検討でも同じで、資料の説明より、自社の1件を通してみるほうが早く分かります。

あわせて申し添えると、ALICEはまだ利用テナントがゼロです。導入企業の削減率や定着率の改善は、書ける材料がありません。書けるのは、実装が何をするかと、開発側の実測だけです。

まとめ

  • フォローが3〜4割こぼれるのは意欲ではなく、予定にならないから
  • 「突然やめる」は、聞いていなかったから突然に見えている可能性がある
  • ALICEは日付2つの入力と毎朝7時の自動実行で、声かけを予定に変える
  • 電話をかけずURLを送ってブラウザで回答。結果は11項目と400字要約で残る
  • 賃金・ハラスメント・けがの申告は最優先で起票し、担当営業を通さず通知する

現場が求める条件は「簡単、自動、精度が高い」でした。これも弊社代表の言葉です。入力を日付2つに絞ったのは、その1つ目に応えるためです。

こんなお悩みがあればご相談ください

  • 就業後フォローをやると決めているのに、忙しい月ほど半分近く手が回らない
  • 契約更新の確認を忘れ、満了間際に慌てて連絡している。更新意向を早く知りたい
  • スタッフの退職がいつも「突然」で、代替要員の手配と派遣先への説明に追われている

料金は基本料金1,980円/月(税込)、就業後フォローは月20名まで無料、21名目から130円/人・月です。初期費用0円、解約金なしでお試しいただけます。まずは実際の1名で試していただくのが、いちばん確かな判断材料になります。お問い合わせよりご連絡ください。