派遣登録者と連絡がつかない問題を、AI音声面談で減らす
登録はしてくれたのに、その後どうしても連絡がつかない。折り返しが来たときには自分が別の面談中で、また掛け直しになる。人材派遣の現場では、よくある光景だと思います。
元人材派遣営業だった弊社代表への社内ヒアリング(2026年8月21日実施)では、面談は1日2〜4人、接続率は80%でした。つながる確率は決して低くありません。それでも1日4人が上限でした。
この記事では、なぜ1日4人で頭打ちになるのかを、通話時間と記録づくりの時間に分けて説明します。そのうえで、AI音声面談で何が変わり、何は変わらないのかを書きます。
誤解: 連絡がつかないのは候補者のせいではない
まず、いちばんよくある誤解を壊しておきます。「最近の登録者は電話に出ない」という話です。
同じヒアリングで、面談の接続率は80%でした。10人に電話をかければ8人はつながっています。出ないのが常態、という数字ではありません。
つながらないのは、掛けられる時間のほうが先に尽きるからです。営業担当が電話をかけられるのは、基本的に平日の日中だけです。一方で、登録者が電話に出られる時間は人によって違い、日中に働いていれば重なりません。
その結果どうなるか。弊社代表は、休日出勤して対応していたそうです。かけ直せずに諦めていたのではなく、自分の休みを使って埋めていました。個人の頑張りで穴をふさいでいた、ということです。
私たちはこれを、出ないのではなく、こちらが掛けられる時間に相手がいないだけだと読んでいます。
つまり「連絡がつかない」は、候補者の態度の問題ではなく、連絡できる時間が限られているという構造の問題です。ここを取り違えると、対策が精神論に寄っていきます。
柱1: 面談1件の本当のコストは、通話時間ではない
面談にかかる時間を、通話だけで見積もっていないでしょうか。
元人材派遣営業だった弊社代表の実体験では、面談1件の内訳はこうなっていました。
- 通話そのもの: 10〜30分
- 通話後の記録づくり(メモの整理・システムへの入力): 1件あたり10〜15分
- 合計: 1件20〜45分
通話が10分で終わっても、記録づくりに10〜15分かかります。短い面談ほど、事務作業の比率が高くなります。1件20分で終わることもあれば、45分かかることもある、という幅です。
1日2〜4人という実績を、この単価で見てみます。4人なら1.3〜3.0時間です。これは通話と記録づくりだけの時間で、移動も、派遣先への連絡も、他の架電も含んでいません。
見落とされやすいのは、記録づくりが「あとでまとめてやる仕事」になりがちな点です。面談が続いた日は、記録が夕方以降にずれ込みやすくなります。記憶が薄れた状態で書けば、内容も痩せがちです。
面談の生産性を上げようとするとき、多くの人はまず通話を短くしようとします。しかし削れる余地が大きいのは、通話後の10〜15分のほうです。
柱2: 接続率80%でも、1日4人が限界になる構造
接続率80%という数字だけを見ると、面談は順調な業務に見えます。実際、掘り起こし(休眠スタッフへの架電)の接続率は20%で、代表本人は「ほぼ出ない」と表現していました。面談の80%とは、大きな開きがあります。
それでも1日2〜4人で止まるのは、面談が「担当者が電話に出ている時間」でしか進まない仕事だからです。ここには3つの詰まりがあります。
- 同時に1人しか対応できない。面談中の着信は取れず、折り返しになる
- 1件ごとに20〜45分を占有する。件数を増やすと、他の業務が押し出される
- 対応できるのは営業時間内だけ。登録者が動ける夜間・休日と噛み合わない
そして、待たせた分だけ他社に流れます。同じヒアリングでは、派遣スタッフから「他社で決まった」と言われるのは10人中2〜3人(20〜30%)とのことでした。派遣先から「他社で決まった」と言われることも、よくあったそうです。
この2〜3割のすべてが連絡の遅れによるものとは限りません。ただ、折り返しが翌営業日になれば、その間に別の会社の面談が終わっていることもあります。少なくとも、能力の差だけで説明できる数字ではないはずです。
担当者を増やせば件数は増えます。ただし、増えるのは通話の枠だけではなく、記録づくりの負荷も同じ倍率で増えます。1件20〜45分という単価が変わらない限り、人を足す以外の打ち手が見えにくくなります。
ちなみに現場が求めるツールの条件を代表に聞いたところ、返ってきたのは3語でした。
簡単、自動、精度が高い。
裏を返せば、設定が難しいもの、人の操作が要るもの、精度が怪しくて結局読み直すものは、忙しい現場では使われないということです。
柱3: 24時間の受け口と自動記録で、何が変わるか
ここまでの2つの詰まり、つまり「掛けられる時間が足りない」と「1件20〜45分」に対して、ALICEのAI面談が実際に何をするかを書きます。実装済みの機能に限って説明します。
- 登録スタッフへ自動で架電します。担当者が電話をかける時間を確保する必要がありません
- 受電にも24時間対応します。登録者からの折り返しが夜でも、その場で面談が進みます
- 回答が浅いときは、AIが自動で追加の質問をします。台本を読むだけで終わりません
- 通話は文字起こしと要約をして、管理画面に保存します。担当者が入力する工程がありません
効くのは、24時間の受け口と自動記録の組み合わせです。前者は「連絡できる時間が限られている」という構造そのものを外します。後者は1件あたり10〜15分の記録づくりを、担当者の手から外します。
受電をAIが受け持つので、担当者が別の面談中でも折り返しを取り逃しません。担当者は、要約を読んでから会いに行く役に回ります。
費用の目安も書いておきます。ALICEの価格は初期費用0円、解約金なし、基本料金1,980円/月(税込)です。つながった通話が300円/件、通話料が28円/分(キャリア実費のそのままのお渡し)です。不在・不通・留守電は、AI利用料も通話料も0円です。つながらなかった架電には課金されません。
掘り起こしと受電は、月30件までAI利用料が無料です。31件目から300円/件になります。就業後フォローは別体系で、月20名まで無料、21名目から300円/人・月です。就業後フォローは電話を使わないため、通話料はかかりません。
なお、ALICEはまだ利用テナントがゼロの状態です。導入企業の削減率や定着率の改善といった実績は、書けるものがありません。ここで書けるのは、実装した機能と、開発側で実測した数字だけです。
その実測も出しておきます。本番データベース上の通話は25件、平均74秒、中央値43秒、90パーセンタイル185秒でした(架電98秒/受電57秒)。デモを含む少数のサンプルなので、これを面談の標準時間として扱うことはできません。件数が少ない、という事実込みの数字です。
よくある失敗: 私たち自身がつまずいた4つ
導入を検討するときに役立つと思うので、ALICEの開発で実際に失敗した記録も出します。すべて社内の作業記録に残っているものです。
- 机の上で16周ぶんの厳しいレビューをして、不具合は0件でした。実際に音声を通したら5件出ました
- バックエンドのテストが2,000件すべて緑でも、画面からは使えませんでした。投入直後に4件が露見しました
- 就業後フォローでは、電話をやめました。面談用の番号から発信すると、スタッフのかけ直しが面談の受電フローに乗り、就業中の方に面談の台本で話しかけてしまうためです
- 料金設計で面談30分を前提に試算したら総額が高すぎて却下されました。実際の会話にもとづく20分に直しました
1つ目と2つ目から言えるのは、音声の仕組みは実際に声を通すまで完成と言えないということです。検討中の方には、資料ではなく実際の通話で確かめることをおすすめします。
3つ目は、電話をかけないという判断です。就業後フォローはメールやLINEでURLを送り、ブラウザ上で会話します。就業開始日と契約満了日の2つを入れるだけで、立ち上がり確認を開始+3日、更新意向確認を満了-12日に自動で提案します。毎朝7時に自動実行します。
この機能は、代表の実体験に対応しています。就業後フォローを実施できていたのは60〜70%、契約更新の確認は「ある、かなりの確率で忘れる」、スタッフの退職は「突然やめる」で兆候をつかめていなかった、とのことでした。
現場でいちばんきつかったことを聞いたときの答えも、そのまま載せておきます。
派遣スタッフが飛ぶ・退職する・代替要員を探す・派遣先に怒られる。
フォローの結果は11項目と400字の要約で残ります。賃金・ハラスメント・けがの申告は最優先で起票し、通知の宛先に担当営業を入れません。言いにくいことを担当者経由にしないための設計です。
未実装のものも書いておきます。フォローのCSV一括取込、基幹システムとの自動連携、現場単位の集計は、まだありません。
掘り起こしが「暇な時の作業」になっていないか
面談から少し外れますが、連絡がつかない問題と地続きの話なので触れます。
代表に休眠スタッフの掘り起こしについて聞いたところ、やってはいたものの、実施するのは「暇な時」「派遣媒体から応募が来ない時」だけだったそうです。1回につき20〜30件、接続率は20%でした。
計画的な業務ではなく、余力があるときの穴埋めだったということです。接続率20%の作業を手作業でやる以上、優先順位が下がるのは当然だと思います。
ALICEの掘り起こしは、曜日・時間帯・試行回数の上限を守って自動で架電します。就業状況を確認し、求職中であれば案件を提示して、応募の意思まで確認します。連絡停止(DNC)の意思表示は尊重します。手が空いた日だけの作業ではなくなります。
まとめ
この記事の要点を整理します。
- 面談の接続率は80%(元人材派遣営業だった弊社代表の実体験)。連絡がつかないのは、候補者の態度ではなく連絡できる時間の問題
- 面談1件は通話10〜30分に記録づくり10〜15分が乗り、合計20〜45分。削る余地が大きいのは記録づくりのほう
- 1日2〜4人が限界なのは、同時に1人しか対応できず、営業時間内にしか動けないため
- 待たせた結果、派遣スタッフから「他社で決まった」と言われるのは10人中2〜3人
- ALICEのAI面談は自動架電と24時間の受電に対応し、文字起こしと要約を管理画面に保存する
- ALICEは利用テナントゼロ。導入実績として語れる数字はまだない
数字はすべて、社内ヒアリング(2026年8月21日)と開発側の実測にもとづくものです。業界平均でも、試算でもありません。読み替えるときは、自社の実数と並べてみてください。
こんなことでお困りでしたら
次のような状態に心当たりがあれば、一度お話しできればと思います。
- 登録者からの折り返しが夜や休日に来て、取れない。結局、自分が休日出勤して埋めている
- 面談そのものより、終わったあとのメモ整理と入力に時間を取られている。1日の面談が4人を超えられない
- 連絡の一往復が遅れたせいで、「他社で決まりました」と言われることが月に何件かある
ALICEは初期費用0円、解約金なしです。基本料金1,980円/月(税込)から始められ、つながらなかった架電には課金されません。
前述のとおり、私たちは机上のレビューでは不具合を見つけられず、実際に音声を通して初めて5件見つけました。ですので、資料での説明より、実際の通話を1本お聞きいただくほうが早いと考えています。お問い合わせフォームからご連絡ください。現在の面談件数と、記録づくりにかかっている時間を教えていただければ、どこが減らせるかを一緒に見ていきます。